Club of Toneは、2026年2月6日に初の日本語シングル「メトロ メロディー」を発表します。本作は、J-Pop的なソングライティングと抑制された電子音楽のプロダクションを組み合わせ、日常に流れる時間や反復、そして共有される感覚を静かに描いた楽曲です。
都市の日常に寄り添うJ-Popとエレクトロニカ
「メトロ メロディー」は、現代の日本のポップミュージックとミニマルな電子的アプローチのあいだに位置しています。派手な展開や過度な装飾は避けられ、リズムとビートが楽曲全体を穏やかに支えています。その構造は、都市の移動や日々の反復と自然に重なり合っています。
女性の視点で描かれる、ささやかな共有
歌詞は女性の視点から語られ、男性のパートナーへの想いが、直接的な言葉ではなく日常の観察を通して表現されています。朝の改札前で交わす短い挨拶、紙コップから立ち上る湯気、遅延した電車を待つ時間。そうした何気ない瞬間が、静かな親密さとして積み重なっていきます。日常は中断されることなく、少しだけ違ったリズムで感じられるようになります。
音と歩調が関係を形づくる
楽曲の中で繰り返される「カウントワン」「カウントツー」という控えめなフレーズは、音楽的な合図であると同時に、人と人との距離が揃っていく過程を示しています。強い感情の表出ではなく、同じ速度で歩くこと、同じ時間を共有することが関係性を支えています。言葉を交わさない移動や、同じ駅で電車を降りる行為そのものが、ふたりの関係を物語っています。
分かれ道と連なり
ブリッジでは、別の路線へ進む可能性や、寄り道、異なる朝を迎える未来にも触れられます。しかしそれらは断絶として描かれるのではなく、記憶や内側に残るリズムによってつながり続けるものとして示されています。語り手は永続を求めるのではなく、その存在が自身の時間感覚に与えた影響を静かに見つめています。
日本語という選択について
本作で日本語が選ばれたのは、単なる表現上の変化ではありません。日本語は、強調を前に出さずとも意味が徐々に重なっていく言語であり、「メトロ メロディー」の持つ抑制された表現とよく響き合います。言葉そのものよりも、視点や距離感が意味を形づくっています。
初の日本語シングルとして
「メトロ メロディー」は、Club of Toneにとって初の日本語シングルでありながら、方向性を誇示する作品ではありません。言語や形式を越えつつも、音の抑制、細部への意識、共有される時間への集中という姿勢は一貫しています。都市を風景としてではなく、流れる時間として捉え、その中で女性が関係性をどのようにメロディーとして感じ取っているのかを描いた楽曲です。
原文:Marilis Esmé
翻訳:Thomas Alexander Kolbe
「メトロ メロディー (Metro Melody)」歌詞全文
テキスト:Thomas Alexander Kolbe
【ヴァース1】
改札前で交わす 眠たいおはよう
紙コップの湯気は 二人の雲になる
遅延表示の電光も ため息さえリズム
肩寄せた瞬間 鼓動がビートになる
【プレコーラス】
同じ景色でも 君と見ると変わる
灰色の朝に 色を差すハミング
ポケットのバイブが ベースラインになって
目と目が合えば カウントはワン
【コーラス】
君となら、同じ9‑to‑5も歌になる
急ぐ足音が、ビートみたいに躍る
喜びも心配も、分け合えば半分こ
地下鉄の風に乗って、二人のメトロ・メロディー
【ポストコーラス】
メトロ・メロディー
二人のメトロ・メロディー
【ヴァース2】
窓をかすめるトンネル 反射する横顔
広告のコピーも 今日だけは味方
言葉の切れ間に 車輪はハイハット
指先で刻むよ 四拍子のリズム
【プレコーラス2】
忙しさの中で 置き去りの合図
「大丈夫?」の文字が 胸で鳴りだす
降りる駅までに 追い越したためらい
ドアチャイム鳴って カウントはツー
【コーラス】
君となら、同じ9‑to‑5も歌になる
急ぐ足音が、ビートみたいに躍る
喜びも心配も、分け合えば半分こ
地下鉄の風に乗って、二人のメトロ・メロディー
【ブリッジ】
たとえ別の路線 選ぶ日が来ても
君の歌い方は きっと消えない
遠回りの夜も 朝焼けのホームも
風が連れてくる 二人のメロディー
【ブレイク】
ラララ… メトロ・メロディー
【ファイナルコーラス】
君となら、同じ9‑to‑5も歌になる
急ぐ足音が、ビートみたいに躍る
喜びも心配も、分け合えば半分こ
地下鉄の風に乗って、二人のメトロ・メロディー
地下鉄の風に乗って、二人のメトロ・メロディー
